ラストレシピ プロの料理人とポーカー 安定した確率で美味しい料理を提供する。映画のようなプロの料理人とポーカーに共通する考えとは?

安定した確率で美味しい料理を提供する。映画のようなプロの料理人とポーカーに共通する考えとは?


プロの料理人とアマチュアの料理人の違いとは?

プロとアマチュアの大きな違いは、決まった料理を安定した味で提供できるかどうかです。
なぜなら、料理を食べにくる客は「いつものあの味」を求めて来店しますし、日によって美味しかったり不味かったりする場合、不安を与えるからです。
客は提供するサービスに対してお金を支払っているため、味が安定しない(=美味いかどうかわからない)というのは、リスクのある選択となります。
一方、アマチュア、例えば家庭料理の場合はそれが許されます。
なぜなら、その料理を食べる人は本人か、その家族や友人などに限定されますし、プロとは違い金銭を受け取って料理するケースは少ないからです。
くわえて、当然ながらプロでないことから、失敗も許されます。
「今日は塩が多かった」とか「味が薄かった」とか色んな失敗のパターンはありますが、特に味を安定させるためのモチベーションはそれほど強くありません。

プロの料理人は、味を安定させるために決まったレシピや材料を使用する

さて、プロの料理人は、提供する料理の味を安定させるために行っていることは何でしょうか?
多くの場合、自分だけのレシピを用意して、それの通りに作ることで、味を再現します。
当然、材料の質、加熱時間、若干の調味料の分量の違いにより、100%同じ味の再現や、「絶対に失敗しない」ということはあり得ません。
しかし、基本的に同じレシピで同じように作れば、高い確率でほぼ似たような味になります。
前述の通り、色んな要因が考えられるため、確実に同じ料理を出すというのは不可能ですが、かなりの精度で「成功する」味を作り上げるという意味で、レシピが非常に重要になるわけです。

ポーカーは、最高の手札でも負けることがある

この「レシピを作る」という考え方は、ポーカーと似ている部分があります。
ポーカーは、自分の手札以外の情報がほとんどありません。
そのため、手元に自分が思う最高のカードが揃っており、それを基に勝負をしたとしても、相手がそれ以上のカードを持っている場合は負けてしまいます。

自分の持っているカードとその選び方=料理のレシピ

自分の持っているカードをもとにして、考え得る最高の判断を行う。
これこそが料理のレシピとポーカーの類似点とも言えます。
手札以外に情報がないため、前述の通り、最高の手札でも負けてしまうことがありますが、少なくとも勝ちやすい判断基準として、ポーカーにも「レシピ」が存在するわけです。

常に「勝てる」or「美味しい」わけではないので、確率を上げることが大事

ポーカーと料理を比較すると、勝負(成果物)に対する不確定要素は料理の方が少ないため、レシピの通りに料理を行って成功する確率と、正しい判断基準を持ってポーカーに挑んで勝てる確率を比較すると、前者の方が圧倒的に「勝てる」でしょう。
しかし、根本の概念は一緒で、不確定要素がある中で100回料理(勝負)して、そのうちに美味しいものを作る(勝負に勝つ)数を最大化することが重要です。
したがって、1回や2回失敗してその原因を考えるより、長い目で見たときに「勝てる」判断基準を持つことが大事です。

確率思考を鍛えて料理に応用するなら、スリーカードポーカーがおすすめ

とはいえ、このような確率をベースにした考え方を身につけるのは中々大変です。
毎回の成否に心が揺さぶられたり、心理的に影響を受けるのが人間だからです。
かりに自分が料理人見習いで「レシピ」を研究中だとして、客から「料理がまずいな」と言われて、まったく落ち込まない人も珍しいでしょう。
この対策としては、できるだけすばやく確率思考の理論を感覚的に理解できるようになるまで試行錯誤できる環境を作るのが大事です。
スリーカードポーカーなら、ビデオスロットのように通常のポーカーより速く勝敗が判明するため、このゲームを繰り返すことで確率思考についての理解が深まり、それを料理に生かすこともできるでしょう。
リンク先では、スリーカードポーカーのプレイ方法を解説しているため、詳しくはそちらをご参照ください。

まとめ

安定して高い確率で高品質な料理を提供するのは大変です。
そして、それができてこそプロの料理人と言えるでしょう。
長くプロでやっている人は感覚的に理解されている方も多いと思いますが、意識的にこれを行うことで成熟速度を飛躍的に上げることができるでしょう。