天才テレビディレクターの田中経一から小説のゲラが届いた。
「初めて書いた小説が幻冬舎から出版されるので、感想を聞かせてください」と電話があった。
気が重かったが、一緒に番組を作って来た仲間なので、義理で読み始めたのだが、数ページで引き込まれた。
テレビディレクターらしい設定の面白さ、荒唐無稽ではあるが、毎分の視聴率が落ちないストーリーテリング…。
読み終えた時に、すぐに映画化したいと思った。
世界史に名を刻むレシピ作りに挑む料理人と、
それを受け継ぐ男の物語を、食感・人寰・スケール感をたっぷりと味わって頂ける映画にしたいと思っています。
二宮和也さん、西島秀俊さんを始め、
多彩な絶対味覚を持つ、若手・老練の皆様と共に、撮影現場で予想もしなかった素敵な瞬間に立ち合えることを楽しみにしております。
すばらしい企画・原作・脚本に感謝します。
切る音、焼く音、調理の香り。
それが本当に心地よくその素晴らしい香りに集まったこのキャスト。
本当に嬉しく感謝ととも現場に入れそうです。
とにかく死に物狂いで頑張ります。
宜しくお願いします!
20代前半、俳優という仕事を始めた頃から憧れていた滝田洋二郎監督と御一緒出来るという事、非常に嬉しく思っています。
そして本当に素晴らしい脚本です。時代と人間とが深く描かれています。
共演者の皆さんも、御一緒したいと思い続けていた方ばかりで、とても楽しみです。
ひとつひとつのシーンを大切に、精一杯演じたいと思っています。
台本をいただき、千鶴という人は優しくも厳しく夫を支える、素敵な女性だと思いました。
滝田監督とまたご一緒させていただける時間を大切に、丁寧に演じたいと思っています。
念願の滝田洋二郎監督作品に参加させて頂けること、大変光栄です。
同時に滝田監督の世界観の一部に関われることに、非常に武者震いしております。
そして、二宮さんとの6年ぶりの共演。嬉しくてなりません。
以前の現場で、二宮さんの姿勢や志に感銘し、体感したのを良く覚えています。
麒麟の舌を持った彼らの人間力と再生、そして、唯一無二の温もりを確かに感じ、
滝田組、各部署のスタッフ、キャストと共に、表現を諦めず、クランクインまでに柳沢健を生きる心をしっかりと準備させて頂きます。
『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』に鎌田正太郎役で出演させて頂く西畑大吾です。
この作品に出演させて頂くことを初めて聞いた時、すごく嬉しかったと同時にパニックでした。
僕が憧れている事務所の先輩二宮くんが主演される映画に携わることができて夢のようで、とても光栄です。
出演されるキャストの方も豪華な方ばかりで緊張していますが、西畑大吾らしく鎌田正太郎を作り上げることができればと思います。
二宮和也さん初め素晴らしい出演者の皆様、そして滝田洋二郎監督とご一緒させて頂く事になり、大変光栄に思っています。
1930年代の満州。
その時、その時代に生きた人々の思想や生活習慣、所作、着る物など細部に至るまで徹底的に時代考査される滝田組の撮影初日を今から心待ちにしております。
6年前の『最後の忠臣蔵』以来、また日本のスタッフ、キャストの方と日本語で仕事が出来るのを楽しみにしております。
この映画は料理の話ですので、映画を料理に例え申しますと、監督が料理人で、俳優はその食材だと思っております。
食材が悪ければ、名料理人がいくら頑張っても美味しい料理は作れません。
ですから私も良い食材の一かけらで居られるように努力するつもりです。
大した食材では有りませんが、83年かけて作った「古漬け」の味を楽しんで頂ける事を願っております。